芝生の薬剤・肥料データベース
芝生でよく使われる肥料・薬剤・資材49点を、メーカー公式ページへのリンクと使用量つきでまとめました。農薬の数値は農林水産省の農薬登録情報とメーカー公式で確認済みのものだけを掲載しています。
農薬を使う前に必ずお読みください
- 農薬の使い方(希釈倍率・使用量・使用回数・時期)は製品ラベルに法律で定められています。散布前に必ずお手元の製品ラベルを確認し、ラベルの記載を優先してください。
- 計算結果はラベル記載値に基づく目安です。適用作物に「しばふ」がない農薬は芝生に使えません。
- 散布時は農薬用マスク・手袋・長袖を着用し、散布当日は子どもやペットを芝生に入れないでください。
肥料7件
粒状の化成・緩効性肥料。生育期(春〜秋)に定期的にまいて葉色と密度を作る、芝生管理の基本アイテムです。
量の計算: 散布量計算機
- バロネス芝生の肥料
共栄社(バロネスダイレクト)
緩効性IB窒素入り化成肥料(細粒)。公式の目安は「1年間に必要な施肥量」として暖地型芝(高麗芝等)で約200g/㎡・寒地型芝で約180g/㎡(=年間合計。数回に分けて施用。5kgで暖地型芝約25㎡分)。芝刈り後に散布すると葉の隙間に入りやすく肥料焼けしにくい。散布後は水やりを。
- ハイポネックス芝生の肥料
ハイポネックスジャパン
速効成分と緩効成分をブレンドした粒状肥料。1㎡あたり10〜20gを1〜1.5か月に1回、春〜秋の生育期に。均一にばらまき、施肥後は十分に水を与える。
- マイガーデン植物全般用
KINCHO園芸(旧・住友化学園芸)
緩効性の粒状肥料。芝生・グランドカバーの公式使用量は元肥(植え付け時に土に混ぜ込む)として1㎡あたり100g。追肥は生長に応じて2〜3か月間隔で株元に均一にばらまく。旧「マイガーデン芝生用」は廃番の可能性があり、現行はこの植物全般用が芝生に対応。
- 化成肥料8-8-8(汎用品)
各社(同一配合が多数流通)
速効性の汎用化成肥料。代表例(セントラルグリーン公式)の芝生向け使用量は、張り付け時の元肥が1坪あたり400〜500g(約120〜150g/㎡)、追肥が刈り込み毎に1坪あたり80g(約24g/㎡)。同じ8-8-8でも他社製品は使用量が異なることがあるため、袋の記載を優先。安価で入手性が高い。
- 硫安(硫酸アンモニウム)
朝日アグリア
速効性の窒素単肥。公式の目安は元肥10〜20g/㎡・追肥5〜10g/㎡(公式の用途記載は葉菜類・草花向けで、芝生専用の施用量記載はなし)。芝生ではカルスNC-Rのブレンド材料(窒素源)としての利用が定番。
- 尿素
朝日アグリア
窒素46%の最も濃い単肥。水に溶かして液肥として葉面散布もできる(公式記載)。同じ窒素量なら硫安の半分以下の量で済むぶん、肥料焼けにはより注意。
- エンザアミン(芝生用バイオ有機質化成肥料)
サン化研(販売: バロネスダイレクト)
3種の酵素を配合したバイオ有機質化成肥料。1㎡あたり40gを3〜4月と9〜10月の年2回全面散布(年間80g/㎡)。ゴルフ場品質の肥料を家庭でも使える上級者向けの定番。
液肥3件
水に薄めてまく速効性の肥料。効きが早いぶん持続は短めで、色を早く戻したいときや夏場の弱った芝の栄養補給に向きます。
量の計算: 希釈計算機
- ハイポネックス原液
ハイポネックスジャパン
定番の液体肥料。芝生(庭植え)は250倍(水10Lにキャップ2杯=約40mL)に薄めて2週間に1回。
- ハイポネックス芝生の液肥
ハイポネックスジャパン
芝生専用の液肥。500倍に薄めて1㎡あたり2〜3Lを週1回、生育期(春〜秋)に。鉄分配合で葉色を濃くする。張り芝後は根が活着する2〜3週間後から。
- メネデール芝肥料原液
メネデール
芝生・グランドカバー・苔専用の液肥。チッソと鉄を強化し葉色を良くする設計で、葉焼けの心配がないと公式に記載。希釈倍率は500〜1000倍・1㎡あたり2〜3Lを生育期に月2〜3回とされるが、公式製品ページに具体値の記載がないため製品ラベルで確認を。
活力剤4件
肥料ではなく生育を補助する資材。鉄イオン系(メネデール・鉄力あくあ)は葉色を濃くしたいときの定番です。肥料の代わりにはなりません。
量の計算: 希釈計算機
- メネデール
メネデール
鉄をイオンの形で含む植物活力剤(肥料でも農薬でもない)。標準は100倍希釈(用途により50〜200倍)。芝生専用の公式希釈値はないため標準の100倍を目安に。
- 鉄力あくあ
愛知製鋼
二価鉄イオン(Fe²⁺)を直接供給する植物活力剤。500〜1000倍(500倍=水5Lに10cc)に薄めて7〜10日に1回。芝の葉色を濃くしたい時の鉄剤としてメネデールと並ぶ定番。
- アルムグリーン
株式会社オキ(アルム農材事業部)
12種の生薬抽出物による植物成長調整剤(農薬登録品)。500〜1000倍に薄めて標準1㎡あたり1L、年16回以内。西洋芝は1㎡あたり2ccを月1〜2回。潅水・散布どちらでも。
- リキダス
ハイポネックスジャパン
コリン・フルボ酸・アミノ酸配合の活力剤(肥料ではないため別途施肥が必要)。200〜1000倍に薄め、地植え(芝生含む)は1㎡あたり2〜3Lを週1回。
土壌改良・サッチ分解9件
サッチ(刈りカスの堆積)の分解や床土の改善に使う資材と目土。カルスNC-Rのような微生物資材から、まくだけのサッチ分解剤まで手間に応じて選べます。
- カルスNC-R
リサール酵産
芝生界隈で定番の土壌改良微生物資材。米ぬか・目土・硫安と混ぜる「ブレンドカルス」で使う。公式の芝生向け目安(1㎡あたり・1年目): 2〜4月はカルス60〜80g+米ぬか80〜90g+目土1〜2kg+硫安70g、5〜9月はカルス50〜70g+米ぬか70〜80g+目土1〜2kg(雨や芝の状態により硫安を約20g追加)、10〜1月はカルス50〜70g+米ぬか70〜80g+目土1〜2kg+硫安20〜25g。年4〜6回、2年目以降は半量。エアレーション後に散布し、たっぷり散水。
- シバキーププロ 芝生のサッチ分解剤
レインボー薬品
袋からそのまま1㎡あたり40gをパラパラ散布するだけのサッチ分解剤。生育期(3月〜10月中旬)に年2〜3回。散布後の散水が効果的。日本芝・西洋芝どちらも使用可。
- イデコンポガーデンEV
出光興産(販売: 出光テクノマルシェ)
バチルス菌+有機質肥料のサッチ分解促進剤(指定配合肥料)。1㎡あたり30gを生育期に散布。3kgで約100㎡分。ゴルフ場600コース超で使われてきた定番。
- グリーンクリーナー(サッチ分解促進剤入り芝生専用肥料)
共栄社(バロネスダイレクト)
有機肥料+サッチ分解菌(バチルス菌等)を配合した1袋完結型。施肥とサッチ対策を1工程で。1㎡あたりの使用量は付属説明書に記載のため、購入後に説明書を確認。散布後は散水を推奨。
- スーパーグリーンフード
東京グリーン
微生物発酵の有機資材。土壌微生物環境の改善・サッチ分解促進が主目的。芝生には春先・夏前・夏の終わりに1㎡あたり50〜100g、芝張り前の全面施肥は200g/㎡目安。継続使用で効果が高まる。
- ハイパワー苦土石灰
朝日アグリア
酸性に傾いた土壌のpH矯正用の石灰質土壌改良材(リン酸5%・苦土10%配合)。1㎡あたり約60〜100g。においが少なく住宅地でも使いやすい。
- バロネス芝生の目土・床土
共栄社(バロネスダイレクト)
焼黒土・富士砂・ピートモス・有機フミン酸を配合した砂壌土ベースの定番目土。1回の目土入れは厚み1〜3mm程度が目安(必要量は目土計算機で)。10kg袋=約16L。
- 超(SUPER)カルスNC-R
リサール酵産
カルスNC-Rの上位版。米ぬかなしでそのまま使え、最短1〜3週間で植え付け可能。基本は土12Lに対して30g(1袋)。芝生には時期別の目安があり、2〜4月は30〜40g/㎡、5〜9月と10〜1月は20〜30g/㎡(目土・硫安と併用)。
- 分解くんシリーズ(CF-1/CL/FW)
東洋グリーン
有用微生物(糸状菌・細菌)によるサッチ分解・土壌改良資材。CF-1(水和剤)は10g/㎡を20〜100倍希釈で散布、CL(粉粒)は100〜200g/㎡を年2〜3回(春・秋)、FW(ペレット)は30〜200g/㎡。ゴルフ場のグリーン〜フェアウェイで使われるプロ仕様。
除草剤10件
芝を残して雑草だけ枯らす「選択性」が中心。日本芝専用で西洋芝には使えない薬剤が多いため、適用芝種の確認が最重要です。張り替え用の非選択性(ラウンドアップ等)は生えている芝も枯らします。
- シバゲンDF
石原バイオサイエンス
一年生雑草全般、多年生広葉雑草、スズメノヒエ、ハマスゲ、ヒメクグなど(イネ科・カヤツリグサ科・広葉に幅広く対応)
- グリーンアージラン液剤
石原バイオサイエンス
一年生雑草(メヒシバ、スズメノカタビラ等)、多年生イネ科雑草
- MCPP液剤
丸和バイオケミカル
クローバー(シロツメクサ)、畑地一年生広葉雑草
- ザイトロンアミン液剤
丸和バイオケミカル(同成分の日産化学版もあり)
一年生広葉雑草、クローバー、チドメグサ等の多年生広葉雑草
- シバキープIII粒剤
レインボー薬品
メヒシバ・スズメノカタビラ等の一年生イネ科雑草、一年生広葉雑草、クローバー・スギナ等の多年生広葉雑草
- シバキーププラスα
レインボー薬品
一年生イネ科雑草、一年生広葉雑草、クローバー・スギナ等の多年生広葉雑草
- シバキープエース液剤
レインボー薬品
スズメノカタビラ・メヒシバ等の一年生雑草、カタバミ・クローバー等の多年生広葉雑草
- シバキープAL
レインボー薬品
一年生広葉雑草(コニシキソウ・ブタクサ等)
- ラウンドアップマックスロード
日産化学
ほぼすべての雑草(非選択性・茎葉処理型)
- サンフーロン液剤
大成農材
ほぼすべての雑草(非選択性・茎葉処理型)
殺虫剤5件
芝生の2大害虫はシバツトガ(葉を食べる)とコガネムシ幼虫(根を食べる)。薬剤ごとに効く虫が違い、GFオルトラン(粒剤・水和剤)はコガネムシ幼虫への登録がない、といった落とし穴があります。
- 家庭園芸用スミチオン乳剤
KINCHO園芸(旧・住友化学園芸)
シバツトガ、スジキリヨトウ、コガネムシ類幼虫、シバオサゾウムシ
- 家庭園芸用GFオルトラン粒剤
KINCHO園芸(旧・住友化学園芸)
スジキリヨトウ、シバツトガ、タマナヤガ
- 家庭園芸用GFオルトラン水和剤
KINCHO園芸(旧・住友化学園芸)
スジキリヨトウ、シバツトガ、タマナヤガ、ケラ、シバオサゾウムシ成虫、アカフツヅリガ
- フルスウィング顆粒水和剤
住友化学(販売: 理研グリーン・レインボー薬品ほか)
コガネムシ類幼虫、シバツトガ、スジキリヨトウ、シバオサゾウムシ、タマナヤガ幼虫、ケラ
- ダイアジノン粒剤5
日本化薬
シバツトガ、スジキリヨトウ、シバオサゾウムシ成虫、コガネムシ類幼虫
殺菌剤7件
ラージパッチ(葉腐病)・さび病・ブラウンパッチなどの病気対策。病名と芝の種類(日本芝/西洋芝)の組み合わせで登録が細かく決まっているため、ラベルの適用表の確認が必須です。
量の計算: 希釈計算機
- ラリー水和剤
コルテバ・アグリサイエンス日本
日本芝: さび病、カーブラリア葉枯病/西洋芝: ダラースポット病、ヘルミントスポリウム葉枯病、炭疽病
- STサプロール乳剤
KINCHO園芸(旧・住友化学園芸)
さび病、フェアリーリング病
- グラステン水和剤
日本農薬(販売: ニチノー緑化ほか)
日本芝: 葉腐病(ラージパッチ)、フェアリーリング病、疑似葉腐病(春はげ症)、さび病/西洋芝: ブラウンパッチ、雪腐病、葉枯病など
- オーソサイド水和剤80
アリスタライフサイエンス
葉腐病(ブラウンパッチ)、赤焼病、西洋芝(ベントグラス)の炭疽病・藻類・コケ類
- ロブラール水和剤
バイエル クロップサイエンス
葉腐病(ブラウンパッチ・日本芝はラージパッチ)、ヘルミントスポリウム葉枯病、西洋芝のダラースポット病
- GFベンレート水和剤
KINCHO園芸(旧・住友化学園芸)
西洋芝(ベントグラス): 葉腐病(ブラウンパッチ)
- ダコニール1000(STダコニール1000)
SDSバイオテック(家庭向けはKINCHO園芸が販売)
西洋芝: ヘルミントスポリウム葉枯病、葉腐病(ブラウンパッチ)
展着剤2件
薬液を葉に付きやすくする補助剤(農薬取締法上は農薬)。芝の葉は薬液をはじきやすいため、除草剤・殺菌剤とセットで使うのが定番です。
量の計算: 希釈計算機
成長調整剤1件
芝の伸びを抑えて刈込み回数を減らす薬剤。ゴルフ場など業務用が中心です。
芝の種1件
西洋芝の播種・オーバーシード・裸地の補修に使う種子。発芽適温の時期に、袋の表記面積を目安にまきます。
よくある質問
- Q. 芝生に使える農薬はどうやって見分ければいいですか?
- 農薬のラベルにある「適用作物」に「しばふ」(または日本芝・西洋芝)の記載がある製品だけが芝生に使えます。適用のない農薬を芝生に使うことは農薬取締法で認められていません。当データベースは芝生への登録を確認できた製品のみ、農薬登録番号つきで掲載しています。
- Q. 農薬登録番号とは何ですか?
- 農林水産省に登録された農薬に付く番号(例: 第21939号)です。登録内容(使える作物・希釈倍率・使用量・回数)は農水省の農薬登録情報提供システムで誰でも確認できます。番号のない「農薬っぽい資材」は雑草や病害虫への効能をうたえません。
- Q. 日本芝(高麗芝)と西洋芝で使える薬剤は違いますか?
- 違います。特に除草剤は「日本芝には安全でも西洋芝は枯らす」ものが多く(シバゲンDF・ザイトロンアミン等は寒地型西洋芝に使用不可)、殺菌剤も芝種ごとに登録が分かれています。各製品ページの「使える芝」欄を確認してください。
- Q. 掲載されている使用量や希釈倍率は信頼できますか?
- すべてメーカー公式ページと農林水産省の農薬登録情報で確認した値のみを掲載し、各製品に確認日を明記しています。公式で確認できなかった項目は「要確認」と正直に表示しています。ただし登録内容は変わることがあるため、散布前には必ずお手元の製品ラベルを優先してください。
量の計算は計算ツールで
希釈(水◯Lに薬剤◯mL/◯g)や散布量(庭全体で◯g)は芝生の計算ツールで。ここに載っている製品のラベル値がプリセットされています。
