庭の芝生のメリット・デメリット|後悔の口コミと向く家
編集: しばしば芝編集部(編集方針)

庭を芝生にするメリットは、見た目の美しさ、子どもが裸足で遊べること、夏の地表が熱くなりにくいことです。デメリットは、芝刈りと草取りの手間が毎年続くことに尽きます。ネットの口コミ・体験談16件とアンケート調査3件を読むと、後悔の声の多くは「手入れの時間をとれなかった」「日陰で育たなかった」の2つに集まっていました。逆に、日当たりがよく、月に数回の作業を楽しめる家では満足の声が目立ちます。この記事では、庭の芝生のメリット・デメリットを口コミの傾向と調査の数字で整理し、芝生が向く家・向かない家の見分け方と、人工芝・砂利・クラピアなどとの比べ方をまとめます。
この記事でわかること
- 庭を芝生にするメリットとデメリット(調査の数字つき)
- 口コミ・体験談で多い「後悔」と「満足」の傾向と、その対策
- 芝生が向く家・向かない家のチェックリスト
- 人工芝・防草シートと砂利・クラピア・コンクリートとの比較
- 後悔しないための小さな始め方
調べ方:口コミ・体験談16件と調査3件
先に、この記事の材料を説明します。体験談は、Yahoo!知恵袋の質問11件、住宅系の掲示板2件、ニュース記事・写真投稿・体験記事を各1件の、合わせて16件を読みました。投稿の時期は2011年から2026年まで幅があります。調査は、住宅や外構に関するアンケート3件を使いました。
体験談は個人の感想で、地域も芝の品種もばらばらです。そのため本文では、文章をそのまま載せず、要旨を分類して「〜という声が多い」と傾向で書きます。件数は「16件のうち、その話題に触れていた件数」です。1件で複数の話題に触れていれば、それぞれに数えています。統計のような代表性はないので、目安として読んでください。
庭を芝生にするメリット
メリットは「見た目」「遊び場」「夏の地表の温度」「土ぼこり・泥はねが減る」の4つにまとまります。満足の声は16件中8件にありました。
見た目がよくなる
いちばん多く挙がるのが見た目です。人工芝の専門店を運営する新東サービスが2016年9月に行った調査(庭付き戸建てに住む500人)では、芝生(天然芝・人工芝を含む)のメリットとして「見た目が美しくなる」を選んだ人が76.6%でした。調査主体が人工芝の販売事業者なので、数字は参考程度に見てください。体験談でも「見た目がよい」「荒れ地に張ったら見た目がよくなり、近所で評判になった」という声がありました。
子どもが裸足で遊べる
子どもが走ったり寝転んだりできる、という声も多い傾向です。よく踏む場所は傷んだりへこんだりしますが、部分的に張り直せば直る、という経験談が見られました。小さな子がいる家では、遊び場として満足した声と、草刈りの手間や虫を理由に別の素材を探す声の両方があります。
夏の地表が熱くなりにくい
芝は葉から水を蒸発させるため、夏でも表面の温度が上がりにくい性質があります。びわこ成蹊スポーツ大学の報告では、夏の晴天時にスポーツ施設の人工芝の表面が60〜65℃まで上がった一方、天然芝は40℃を超えませんでした。家庭用の人工芝とは製品が違い、温度は製品や条件で変わりますが、直射日光で熱くなりやすい点は同じです。体験談でも「裸足で歩いても涼しい」「コンクリートにしたら照り返しで家が暑くなった」という声がありました。自宅の庭で測る方法は芝生の表面温度の測り方にまとめています。
土ぼこり・泥はねが減る
土のままの庭に比べて、ほこりや泥はねが減るのも利点です。先の2016年の調査では「土埃砂埃が立たない」が28.8%、「靴に泥がつきにくい」が27.0%でした。
なお「芝生にすると家の資産価値が上がる」という主張は、裏づけになるデータを見つけられませんでした。この記事では扱いません。
庭を芝生にするデメリット
デメリットの中心は、手入れが毎年続くことです。体験談16件のうち10件が、芝刈りや草取りの負担に触れていました。ほかに雑草・虫・水やり・冬の色・日陰の問題があります。
芝刈りと草取りが毎年続く
芝は伸び続けるので、春から秋は定期的に刈る必要があります。体験談では「真夏は1〜2週に1回刈った」「夏は暑くて昼に作業できず、早朝に刈っている」という声がありました。2016年の調査でも、「メンテナンスの手間がかかる」を選んだ人は天然芝で58.9%と、土(27.9%)や人工芝(25.9%)の約2倍でした。造園業者を名乗る回答には「1年目は続いても2年目で挫折する家庭が多い」という声もあります。刈る頻度と高さの目安は芝刈りの基本で確かめられます。
雑草が入る
芝生は雑草が生えない庭ではありません。芝のすき間から雑草が出るので、早めに抜く作業が要ります。NEXER Groupなどが2026年7月に行った調査(620人)では、庭や外構の不安として「雑草対策が大変そう」が55.2%で最も多く挙がりました。芝生に限らない庭全体の不安ですが、芝生でも同じ悩みが出ます。体験談では、芝用の除草剤でも使い方を誤ると芝まで枯れることがある、という注意もありました。予防と抜き方は芝生の雑草対策の基本を参考にしてください。
虫が出る
同じ調査では「虫が発生しそう」が37.9%でした。体験談でも「芝が虫のすみかになっている」という声がありました。芝そのものを食べる虫と、庭にいるだけの虫は対処が違います。見分け方は芝生まわりの不快な虫にまとめています。
夏は水やり、冬は茶色
雨が少ない夏は水やりが必要で、「夏の水道代が上がった」という声もありました。また高麗芝などの日本芝は冬に休眠し、茶色(枯れ草色)になります。これは枯れたのではなく正常な状態ですが、冬に茶色くなることに触れた声は3件あり、そのうち1件は「味気ない」と書いていました。一年中の緑を望むなら、日本芝は合いません。
日陰では育ちにくい
高麗芝は日なたを好みます。体験談では「木の下の日陰だけ根付かなかった」「中庭の日陰で育たず別の植物に替えた」という声が3件ありました。日陰の多い庭では、張る前に日当たりを確かめることが欠かせません。目安は芝生の耐陰性で確認できます。
口コミで多い後悔と対策の表
体験談で目立った後悔を、原因と対策と一緒に並べます。件数は16件のうち、その話題に触れていた数です。
よく出る後悔の声 | 件数 | 主な原因 | 張る前・張った後の対策 |
|---|---|---|---|
手入れが続かなかった・雑草だらけになった | 10件 | 作業の時間を見込んでいなかった。忙しさや体調で手が止まった | 最初は狭く張る。作業日を月の予定に入れる。続かなければ別の素材に替える前提で始める |
日陰の部分だけ育たなかった | 3件 | 建物の影・木の下・中庭など日照不足 | 日なたにだけ張り、日陰はレンガや砂利にする |
冬に茶色くなるのが気になる | 3件 | 日本芝の休眠(正常な状態) | 冬の色を受け入れるか、冬も緑の素材を選ぶ |
やめるときに根が残って大変だった | 3件 | 地下茎が残る。砂利の上に張ると剥がしにくい | やめる可能性を考え、縁で区切った範囲に張る |
水はけが悪く、根付く前に傷んだ | 2件 | 粘土質の造成地、撤去後のぬかるみ | 張る前に穴を掘って水の抜け方を確かめる |
虫が気になる | 1件 | 草と土があるため虫がすみつく | 刈りそろえて風通しを保つ。虫の種類を見分けてから対処する |
芝が花壇や土の部分に広がった | 1件 | 放っておくと横へ伸びる | 境界に深めのブロックや仕切りを入れる |
表を見ると、後悔の多くは「芝生そのものの欠点」より「始める前の見込み違い」から来ています。時間・日当たり・土の3つを事前に確かめれば、かなりの後悔は防げます。
口コミで多い満足の声と、続けられた工夫
満足している人には共通点があります。日当たりのよい場所に張っていることと、完璧を目指していないことです。
- 作業を楽しめる:25年続けていて、作業は年10回ほどで苦にならない、という声がありました。植物を育てた経験の有無で向き不向きが分かれる、という指摘もあります
- 芝生は庭の一部だけ:植え込みの一部を芝にして、残りを砂利にした例です。日陰の部分だけレンガにした例もありました
- 完璧を求めない:背の高い雑草だけを抜き、低い雑草は芝と共存させて気にしない、という続け方です
- 傷んだら部分的に直す:子どもが踏んで傷んだ所は、張り直しや目土(芝の上にかける薄い土)で直せば十分という考え方です
- 試してから決める:まず天然芝で始め、続かなければ人工芝や舗装に替えると決めた人もいました
芝生が向く家・向かない家のチェックリスト
迷ったら、次の項目に当てはまる数で考えてください。「向く家」に多く当てはまるなら芝生で満足しやすく、「向かない家」に多いなら別の素材も検討する価値があります。
芝生が向く家
- 張りたい場所に、春から秋まで半日以上日が当たる
- 春から秋に、月2〜4回ほど庭の作業に時間を使える
- 草花や家庭菜園など、植物を育てるのが好き
- 夏に子どもが裸足で遊ぶなど、庭で過ごす時間が長い
- 冬の茶色を「季節の変化」と受け止められる
芝生が向かない家
- 建物や塀の影で、日なたがほとんど無い
- 共働きや介護などで、庭の作業の時間がとれない
- 腰や膝に不安があり、かがむ作業がつらい
- 水が溜まりやすい粘土質の土で、改良する予定も無い
- 車の出入りや自転車の通り道など、同じ所を毎日踏む
向かない家に当てはまっても、それは失敗ではありません。芝生以外を選ぶのも、庭に合った立派な判断です。
人工芝・砂利・クラピア・コンクリートとの比較
芝生以外の素材は、どれも「手間を減らす代わりに何かを手放す」選択です。主な5つを並べます。費用はSUUMOの庭リフォーム記事に載った1㎡あたりの目安(2026年8月時点・編集部調べ)で、庭の状態で大きく変わります。
素材 | 費用の目安(1㎡) | 日々の手間 | 夏の表面 | 見た目 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
天然芝 | 3,000円〜 | 多い(芝刈り・草取り・夏の水やり) | 熱くなりにくい | 自然な緑。日本芝は冬に茶色 | 日陰に弱い。手入れが止まると荒れる |
人工芝 | 9,000円〜 | 少ない(掃除程度) | 直射日光で熱くなりやすい | 一年中同じ緑 | 数年〜10年ほどで劣化し、張り替えと処分が要る |
防草シート+砂利 | 4,300円〜 | 少ない(すき間の雑草取り) | 色や素材による | すっきり。遊び場には向きにくい | 砂利が散る。シートが傷むと雑草が出る |
クラピア(グランドカバー) | 5,000円〜(グランドカバー全般の目安) | 中くらい(広がるまでの草取り) | 植物なので熱くなりにくい | 花が咲く。冬は地上部が休眠 | 日陰で育ちにくく、踏む強さは日本芝ほどではない |
コンクリート | 12,500円〜 | ほぼ無い | 照り返しで熱くなりやすい | 無機質になりがち | あとから芝や植物に戻すのは大がかり |
満足度の調査も1つあります。外構業者の紹介サービスを運営する会社が、2026年4月に自社サービスの登録者107件に聞いた調査では、満足した人の割合は人工芝が9人中8人、コンクリートが41人中28人、砂利が27人中11人でした。天然芝は集計に入っておらず、人数が一桁の項目もあるので、参考程度に見てください。
人工芝と天然芝の違いは人工芝と天然芝の比較で詳しく比べています。人工芝の選び方は人工芝の購入ガイド、クラピアの植え方と買い方はクラピアの購入ガイドが参考になります。芝の品種そのものを比べたい方は芝生の種類と選び方完全ガイドをご覧ください。
後悔しないための始め方
迷っているなら、小さく始めるのがいちばん確実です。広く張ってから手に負えなくなるより、狭く張って広げるほうが後悔は少なくなります。
- 日当たりを1日見て確かめる:朝・昼・夕方に、張りたい場所がどれだけ日なたかを見ます。季節で影の長さが変わる点にも注意します
- 水の抜け方を確かめる:スコップで穴を掘って水を入れ、なかなか引かない場所は張る前に土を見直します
- 最初は庭の一部だけに張る:リビングから見える日なたの一角などから始めます。残りは砂利や飛び石にしておけば、あとで芝を広げることもできます
- 縁で区切る:レンガやブロックで範囲を区切ると、芝が広がらず、やめるときも撤去しやすくなります。体験談では「芝から砂利に変えるのは比較的簡単、砂利から芝は砂利の処分が大変」という声がありました
- 1年目は作業日を決める:芝刈りと草取りの日を月の予定に入れます。作業の全体像は芝生の手入れ完全ガイドにまとめています
続けるか迷ったときの判断材料として、作業した日と芝の様子を残しておくと役立ちます。アプリ「しばしば芝」のお手入れ記録のように、写真と作業を日付で並べておけば、「思ったより手間がかかっていない」「この場所だけ毎年育たない」といった判断がしやすくなります。
よくある質問
庭を芝生にして後悔する人は多いですか?
後悔の割合を直接調べた統計は見つかりませんでした。今回読んだ体験談16件では、10件が手入れの負担に触れていました。一方で8件には満足の声もあり、日当たりと作業の時間をとれるかどうかで分かれる傾向です。
芝生の手入れはどのくらいの頻度で必要ですか?
春から秋の生育期は、芝刈りと草取りを月に数回が目安です。体験談では真夏は1〜2週に1回、あるいは毎週早朝に刈るという声があり、冬の休眠期はほとんど作業がありません。面積が小さいほど1回の作業は短くなります。
日陰の庭でも芝生にできますか?
高麗芝などの日本芝は日なたを好むため、日陰ではうまく育たないことが多いです。体験談でも日陰の部分だけ根付かなかった例がありました。日なたにだけ張り、日陰はレンガや砂利にする方法が現実的です。
芝生と人工芝はどちらがいいですか?
手入れを減らしたいなら人工芝、夏の涼しさや自然な質感を重視するなら天然芝が向きます。人工芝は夏に表面が熱くなりやすく、数年〜10年ほどで張り替えが要ります。庭で過ごす時間と作業にかけられる時間で選んでください。
芝生をやめたくなったらどうすればいいですか?
芝を枯らしてから剥がすか、スコップで根ごと掘り取る方法が一般的です。地下茎が残りやすく、広いと大変なので、業者に頼む人もいます。始める前に縁で範囲を区切っておくと、やめるときの手間を減らせます。
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