しばしば芝(SHIBA3)

10月の芝生の手入れ|上旬・中旬・下旬のやること【地域別】

季節の手入れ

編集: しばしば芝編集部(編集方針)

10月の芝生の手入れ|上旬・中旬・下旬のやること【地域別】

10月の芝生の手入れは、芝がまだ伸びているうちに秋の作業を締め、伸びが落ちてきたら冬支度へ切り替えるのが基本です。高麗芝などの日本芝は、気温が下がると生育が緩やかになり、やがて休眠(生長がほぼ止まる状態)に入ります。10月は上旬・中旬・下旬で優先することが変わり、寒冷地と暖地では切り替えの時期もずれます。芝刈りは急に短くせず、水やりは乾いたときだけにし、秋に芽を出す雑草は小さいうちに抜きましょう。

この記事でわかること

  • 10月の上旬・中旬・下旬で変わる芝生のやること
  • 暖地・一般地・寒冷地の違いを気温の平年値で比べた早見表
  • 芝刈りの間隔と刈高、最後の芝刈りの目安
  • 水やりの減らし方と、台風・長雨のあとの見回り
  • スズメノカタビラ対策と、肥料や更新作業(穴あけなど土を整える作業)をやるならいつまでか

10月は「芝が伸びているか」で上旬・中旬・下旬を分ける

10月の作業は、日付より芝がまだ伸びているかで決めます。種苗メーカーや芝生機械メーカーの解説では、高麗芝や野芝は平均気温が15℃前後まで下がると生育が鈍って休眠に向かい、10〜12℃を下回るころに完全に休眠するとされています。気象庁の平年値では、東京の旬(月を約10日ずつに分けた区切り)ごとの平均気温は、10月上旬19.8℃から下旬16.2℃へ下がります。秋の芝生の作業も、この下がり方に合わせて締めます。

時期(一般地の目安)

芝の様子

優先すること

見送ること

上旬

夏より遅いが、まだ伸びる

伸びた分だけ刈る。踏み固めた場所だけ穴あけと薄い目土

一度に短く刈り込む

中旬

伸びがゆっくりになる

芝刈りの間隔を延ばす。冬雑草と雨のあとの見回り

月の後半にかかる更新作業

下旬

伸びがさらに落ちる

落ち葉の掃除、最後の芝刈りの準備、冬支度の点検

施肥、深刈り、広い張り替え

暖地はこの表を後ろへ、寒冷地は前へずらして使います。年間の流れは芝生の手入れ完全ガイドの年間カレンダーで確認できます。

地域差の早見表|暖地・一般地・寒冷地で10月はこう違う

同じ10月でも、寒冷地は一般地より早く、暖地は遅く冬へ向かいます。気象庁の平年値(1991〜2020年)で、東京の10月下旬(16.2℃)と同じくらいの気温になる時期を比べました。仙台は10月中旬、大阪と福岡は11月上旬、鹿児島は11月中旬です。寒冷地は約1旬早く、暖地は1〜2旬遅いと考えて表をずらします。

地域の例(年平均気温)

10月上旬

10月中旬

10月下旬

10月の動き方の目安

暖地:鹿児島(18.8℃)

23.5℃

21.8℃

19.8℃

月末まで生育期。更新作業は10月中が目安。最後の芝刈りは11月

一般地:東京(15.8℃)

19.8℃

18.1℃

16.2℃

更新作業は10月前半まで。最後の芝刈りは10月下旬〜11月上旬

寒冷地:仙台(12.8℃)

17.7℃

15.8℃

13.7℃

中旬から伸びが落ちる。更新作業は9月中に。最後の芝刈りは10月中旬〜下旬

気温は旬ごとの平均気温の平年値です。地域は、年平均気温13℃以下を寒冷地、16℃以上を暖地とする種苗メーカーの目安で分けました。近い地点の平年値で、平均気温が15℃前後になる旬を探すと、最後の芝刈りの目安になります。

芝刈り|間隔を延ばし、刈高は急に下げずに伸びた分だけ

10月の芝刈りは、伸びが落ちるのに合わせて間隔を延ばし、刈高は夏から急に下げず、伸びた分だけ整えます。下げるなら1回に草丈の3分の1以内で少しずつにし、冬前だからと一気に短く刈り込む必要はありません。

伸びた芝を一気に低くすると、緑の葉が減って茶色い茎が見える「軸刈り」になりやすく、気温が下がる10月は回復に時間がかかります。

最後の芝刈りは、日付ではなく伸びが止まりかけたころに行います。目安は早見表のとおりで、休眠した芝は刈る必要がありません。刈りカスが厚く残る場所は、秋雨で蒸れないように集めておきます。

水やりは乾いたときだけ。台風・長雨のあとは見回りを

10月の水やりは、雨が少なく土が乾いたときだけに減らします。気温が下がると土が乾きにくく、夏と同じ間隔では湿り過ぎやすいためです。

必要かどうかは、指で土を触り、根のある深さまで乾いているかで判断します。与えるなら時間を選べる日は朝にし、根元までしみ込む量にします。休眠が近づいても、晴れと乾いた風が続いて土がからからに乾くときは水を補います。

ただ、地域によっては10月も雨の多い月です。東京の平年値では10月の降水量(234.8mm)が9月(224.9mm)より多く、関東甲信地方への台風の接近も10月に平年0.7個あります。大雨のあとは濡れた芝生を何度も踏まず、土が乾くまで芝刈りや施肥、穴あけ作業を控えます。点検の順番は大雨のあと芝生で最初にすることで確認できます。長雨のあとに円形の茶色い部分が広がるときは、涼しく湿った時期に出る病気(ラージパッチ)も疑います。

冬雑草|スズメノカタビラは秋に芽を出すので小さいうちに抜く

10月は、冬から春に目立つ雑草が芽を出し始める時期です。代表的なスズメノカタビラは、見つけたら小さいうちに抜き、春に種を落とさせないことが基本です。

スズメノカタビラはイネ科の一年草または越年草で、秋に芽を出して冬を越し、春に穂を出して種をつくります。低く刈った芝の中でも育つため、芝刈りだけでは減りません。葉が中央で二つ折りになり、葉先が舟のへさきのような形になる点が見分けの手がかりです。土の中の種は5年以上生き残るといわれ、穂が出る前に抜くことが翌年の数を減らします。

抜くときは土が適度に湿った日を選び、除草フォークで周りの土をゆるめてから根ごと引き抜きます。手で追いつかないときは、日本芝とスズメノカタビラの両方に適用がある除草剤を選びます。たとえばシバキープIII粒剤は、日本芝(高麗芝・野芝)に登録があり、適用雑草にスズメノカタビラを含む粒剤です。芝がまだ伸びている生育期のうちに、雑草の生える前から生え始めにまきます。30℃以上の高温時や、芝張り直後・根切り作業(穴あけを含む)のあとは使えないため、10月に芝を張った場所や穴あけ直後の場所には使いません。西洋芝には適用がないので、オーバーシードする庭にも使いません。

肥料・エアレーション・オーバーシードは「やるならいつまでか」で決める

10月の施肥や更新作業は、芝がまだ伸びている間に、必要な場所だけ行います。伸びが落ちてからでは回復の時間が足りないため、迷ったら見送って春の生育期に回します。

作業

10月にやるなら

見送る目安

肥料

秋の施肥がまだで、よく伸びているときだけ

伸びが落ちた、9月に施肥済み

エアレーション

10月前半まで、踏み固めた場所だけ

寒冷地の10月、土がぬかるむ日

ハゲの補修

根が残る場所は休ませて薄く目土

伸びが止まる時期の広い張り替え

オーバーシード

種子袋の地域別の適期内に

適期後、冬の水やりと芝刈りを続けられない

肥料の目安は、暑さが落ち着いた9月ごろから芝の生育が緩やかになる前までです。10月なら、まだよく伸びる暖地か一般地の上旬に限って検討します。遅い時期に多く与えた窒素は芝の蓄えを減らすと、米国の大学の資料も説明しています。量と手順は秋の芝生の肥料の時期と注意点に合わせてください。

エアレーション(土に穴を開けて空気と水を通す作業)は10月前半までが目安で、寒冷地は9月中に済ませる方が無難です。根まで枯れたハゲの直し方は秋の芝生のハゲ補修で解説しています。

西洋芝の種をまいて冬も緑を保つオーバーシードは、種子袋の地域別の適期に従います。種苗メーカー表示の一例では、秋まきの適期の終わりを一般地で10月中旬、西南暖地で10月下旬としています。製品ごとに異なるので、手元の袋の表示を優先します。種まき前に芝を低めに整えるなど冬前の管理と手順が変わるため、オーバーシードのやり方を先に確認しましょう。

下旬は落ち葉と最後の芝刈りで冬支度へつなぐ

10月下旬は、落ち葉を芝の上にためないことと、最後の芝刈りで急に短くしないことが仕上げです。落ち葉が芝を覆うと光が届かず、葉が養分をつくりにくくなります。乾いた日に熊手で、こすり過ぎないように集めましょう。

芝の色が少しずつ抜けていくのは休眠へ向かう自然な変化で、枯れたとは限りません。冬前に確認したい項目は芝生の冬支度チェックリストにまとめています。10月の作業と芝の色の変化をアプリ「しばしば芝」のお手入れ記録に残すと、来年の同じ時期と見比べられます。

よくある質問

10月も芝刈りは必要ですか?何月まで刈ればいいですか?

芝が伸びていれば必要です。草丈の3分の1を超えない範囲で、伸びた分だけ刈ります。最後の芝刈りは伸びが止まりかけたころで、暖地は11月、一般地は10月下旬〜11月上旬、寒冷地は10月中旬〜下旬が目安です。

10月に肥料をあげるのは遅いですか?

地域と芝の伸び方しだいです。秋の施肥がまだで芝がよく伸びているなら、暖地や一般地の上旬は製品表示の量で検討できます。伸びが落ちたか9月に施肥済みなら、冬支度を優先します。

10月にエアレーションや目土をしてもいいですか?

芝が緑で伸びている10月前半までなら、踏み固めた場所に限って行えます。目土は穴やへこみに葉先が見える薄さで入れ、全面に厚く入れるのは春の生育期に回します。

10月に芝を張れますか?

秋の芝張りは9〜10月が適期で、10月はその終わりです。根付くまで数週間かかるため、芝が伸びる気温が残る早めの時期ほど安心です。寒冷地や10月下旬は春を待つ方が無難で、張った芝は乾かさないように見守ります。

10月に芝生の除草剤をまいてもいいですか?

芝がまだ伸びている生育期のうちで、日本芝と対象の雑草の両方に適用がある製品なら、ラベルの使用時期・量・回数を守って使えます。芝張り直後や穴あけ直後の場所、オーバーシードで西洋芝を育てる庭には使えない製品があるため、注意書きも確かめてください。数が少ないうちは、手で抜くのが確実です。

#秋#芝刈り#雑草#高麗芝
しばしば芝(SHIBA3)

前回の水やり・施肥、いつだったか思い出せますか?

しばしば芝なら、手入れの日と写真を一緒に記録。次の作業の前に、前回のお手入れを確認できます。記録は無料です。

App StoreでダウンロードGoogle Playで手に入れよう

無料ダウンロード・アプリ内課金あり
お手入れ記録は無料。AI芝相談も無料枠で試せます。

関連記事